糖尿病の運動療法についてのご紹介

♣ 運動療法について

運動としては、酸素を十分に取り入れて、体全体の筋肉をつかう有酸素運動が効果的だといわれています。有酸素運動は、1回に20分から40分行い、週3 回実施するとよいといわれています。無理なく、そして楽しくできる運動を生活に取り入れて、習慣にして長く続けることが大切です。

有酸素運動:ウォーキング、自転車、水泳、ジョギング、ラジオ体操などです。

運動する時間がない場合は、通勤のときに一駅歩く、外出中はなるべく階段を使う、といった工夫をしてみましょう。

♣ 運動療法で気をつけること♦

飲み薬(経口血糖降下薬)やインスリン療法などで薬物療法を実施している患者さんは、運動中に低血糖になる可能性があります。自分の使用しているお薬について、低血糖の可能性をかかりつけ医に確認しましょう。また、必ずブドウ糖やジュースなどを持ち歩きましょう。運動する時間帯は、低血糖の心配が少ない食後に行うとよいでしょう。

♣ 運動時の注意事項

1型糖尿病患者さん

・運動は食事の後1~3時間に実施しましょう
・運動量が大きい場合は、運動まえのインスリンを減量しましょう
・運動前・中・後に補食をしましょう
(運動後の補食は、クッキー、牛乳などの効果が持続する食べ物がいいでしょう)

2型糖尿病患者さん

・薬物療法を行っている患者さんでは、できるだけ食後に運動をしましょう
(薬物療法を実施していない患者さんは、食事前に運動をしても構いません)
・インスリン療法を行っている患者さんでは、運動前のインスリン単位を運動に応じて2/3から1/2に減量することが薦められていますが、具体的な単位についてはかかりつけ医へご相談下さい

♣ 運動療法が禁止・制限される場合

・血糖コントロールが極端に悪いとき
(尿ケトン体が中等度以上の陽性)
・増殖網膜症 (ぞうしょくもうまくしょう) による 眼底出血があるとき
・腎不全の状態
・虚血性心疾患(きょけつせいしっかん)や心肺機能に障害があるとき
・骨・関節の病気を持っているとき
・急性感染症(例として、インフルエンザなど)
・糖尿病壊疽(えそ)
・高度の糖尿病自律神経障害
・その他、重症な疾患を合併している場合はかかりつけ医へご相談ください